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カナダでクルマの運転免許を取得する方法<完全攻略>マニトバ編(3)

クルマ

 

こんにちは。CA-P(キャップ)@canadaportal)です。

 

2021年3月15日よりマニトバ州でも学科試験(Knowledge Test)と実技試験(Road Test)が免除されることになりました。

 

 

2021年3月15日 更新

 

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日本の免許証をマニトバ州の免許証に切り換えをするとき、学科試験(Knowledge Test)と実技試験(Road Test)の免除はありません。両方とも受ける必要があります。

 

今回は実技試験(Road Test)に焦点を当てて、ご紹介いたします。全3回シリーズの最終回となります。

 

 

MPI (Manitoba Public Insurance) / Road Test

 

試験の予約については、こちらを参照としてください。

 

MPIで切り換えの申請をするときは、学科試験(Knowledge Test)の合格後、実技試験(Road Test)を受ける必要があります。実技試験に必要な書類は下記のとおりです。

ID(パスポートがよいでしょう。)
5L免許証または5A免許証
申請費用:$30

 

実技試験(Road Test)も学科試験(Knowledge Test)と同様に、MPIへ申請に行った当日に受けることはできません。最短14日以降でないと予約ができません。

 

最初の予約は対面( in person)となりますが、試験開始の24 時間前まであれば予約後のキャンセルや日程変更は電話でも可能です。

 

ただし変更する日程は、キャンセルをした日から最短14日以降でないと予約ができません。なるべく早く受験したい場合には、頻繁に電話をしてキャンセル状況を確認するのがよいのも学科試験(Knowledge Test)と同様です。

 

予約後のキャンセルや日程変更は、Autopacという代理店でも可能です。今後、免許証の更新もAutopacで可能となります。

 

2019年春頃にMPIの公式ホームページが更新され、Onlineで受験の予約・変更が可能になりました。(2019年7月 更新)

 

まず、公式サイトの右上にあるOnline Servicesをクリックします。

 

  • Book a Road Testをクリック
  • 既に予約済で日程変更をしたい場合には、Manage Appointmentをクリック

 

ドライビング・レッスン

 

日本でクルマの運転の経験があれば、基本的な運転方法については特に問題はないでしょう。ただしカナダ独自の交通ルールがあるので、Driver’s Handbookで確認することが大切です。

 

また実技試験(Road Test)は、日本の公認自動車教習所のように、あらかじめキッチリと決められたコースはなく、おおよそのコースが決まっている程度で、試験当日に助手席に乗った試験官が「あの交差点を右折しなさい」「あの交差点を左折しなさい」などの指示を出します。

その通りに運転をするスタイルとなっています。

 

また、そもそも日本のような公認自動車教習所はありません。もし、レッスンを受けたいのであれば、個人的にドライビング・スクールに連絡をとってレッスンを受けることになります。

 

自分が受験をする試験場(Test Location)を伝えれば、その周辺を中心に練習をすることができます。もちろん縦列駐車も教えてくれます。

 

なお、試験に合格する自信があれば、ドライビング・スクールを利用する必要はありません。実技試験(Road Test)は、運転技術を求められることは当然ですが、交通ルールを理解していることも重要なので、しっかり確認しておきましょう。

 

こちらからMPI公認のドライビング・スクールの検索ができます。

 

レッスン料金の相場です。

レッスン時間レッスン料金備 考
1時間$45~$60Pick Up & Drop Offあり
1.5時間$55~$80Pick Up & Drop Offあり
2時間$70~$95Pick Up & Drop Offあり
Road Test Package$70~$100Pick Up & Drop Offあり

試験直前の1時間レッスン+試験時の持込車両のセット

 

多くのドライビング・スクールでは、上記の1回教習の他に「レッスン4回分の割引セット」「レッスン6回分の割引セット」「レッスン2回+Road Test Packageの割引セット」など多彩なセット・メニューを準備しています。必要に応じて利用するのもよいでしょう。

 

また、KijijiFacebookなどで、個人的に教えている人を探すことができます。この場合、ドライビング・スクールがMPI公認ではないこともあります。

 

ただ単に運転経験を積みたいとか、練習がしたいとかいう割り切りであれば利用してもよいでしょう。レッスン料金は低めに設定しています。

 

試験当日

 

試験場(Test Location)は、MPIのホームページで確認してください。なおウィニペグの試験場は、下記の地図の5か所です。

 

 

 

 

 

実技試験(Road Test)の当日に持って行くものは下記のとおりです。

APPLICATION FOR TASTING SERVICE(実技試験の受験票)
5L免許証または5A免許証
試験に使用する車両

 

まず、確認をしておかなければならないことがあります。日本の試験場とは異なり、カナダの試験場では実技試験(Road Test)に使用する車両は準備されていません。

 

実技試験(Road Test)に使用する車両を受験者が持ち込む必要があります。そのためドライビング・スクールには、「Road Test Package」というものがあるのです。

 

もちろん、家族や友人から車両を借りてもよいのです。ただし、注意するべきことがあります。試験場まで、3年以上の運転経験のある5F免許保持者に助手席へ同乗してもらうか又は運転をしてもらわなければなりません。

 

試験の予約時間の15分前までには、試験場へ着くようにしましょう。

 

車両チェック

 

実技試験(Road Test)では、まず最初に試験官と挨拶を交わした後、試験用チェックシートの左下にサインをします。

 

その後、クルマに乗り込み、クルマの外に立っている試験官の指示通りに操作をして、ブリンカーの方向指示器の確認、ブレーキランプの確認、ホーンの確認などの運転前点検をします。

 

実技試験(Road Test)の手順

 

実技試験(Road Test)のアウトラインです。
  1. 試験場のガレージから屋外に出ます。
  2. Parallel Parking(縦列駐車)を行います。
  3. 路上に出て試験官の指示通りの運転をします。
  4. 試験場の屋外駐車場へ戻ります。

 

実技試験の内容

 

実技試験の内容です。
  1. 試験時間:Parallel Parking(縦列駐車)の時間を含めて15~20分
  2. Parallel Parking(縦列駐車)の制限時間:1分30秒
  3. Parallel Parking(縦列駐車)のトライ制限:3回
  4. Critical Errorsが1回でもあれば不合格です。
  5. General Errorsの累計回数が10回以上あれば不合格です。
  6. General Errorsは4段階のリスク・レベルに応じた減点をされます。(各々の減点の配分は不明)
  7. General Errorsの減点の累計点数が50点以上で不合格と推測されます。(詳細は不明、未確認情報)

 

 

 

実技試験終了後

 

実技試験(Road Test)が終了後したら、下記の選択肢となります。

 

不合格(4回未満):申請費用$30を支払って、再試験の予約をとります。
不合格(4回以上):MPI公認のドライビング・スクールで、2時間以上の講習を受けた後でないと、次回の再試験(申請費用$30)の予約ができません。以降、不合格の度に「講習」➡「試験」➡「講習」➡「試験」の繰り返しとなります。
合格かつ日本での運転経験が3年未満:5I免許取得となります。5I免許取得後、15ヶ月経過すればMPIに申請することで5F免許の取得となります。
合格かつ日本での運転経験が3年以上:5F免許の取得となります。

 

実技試験の合格後、紙製のTemporary Licenseを手渡されるので、正式な免許証が届くまでの間は、この紙製の免許証を使用することになります。正式な5I免許または5F免許は、3週間程度で郵送されます。

 

合格するために心掛けること

 

実技試験(Road Test)は、比較的厳しいといわれています。合格するために、いくつかのポイントがありますので、しっかり把握しておきましょう。

 

合格のために その1

 

試験場のガレージから出るときにシャッターが開きます。シャッターが完全に上がりきるまで停止していましょう。シャッター上昇中にクルマを動かしてはいけません。
試験場のガレージがサイドウォークに面している試験場が、いくつかあります。サイドウォークの直前で停止して、安全確認を行ってから路上に出ましょう。
縦列駐車は、ドライビング・スクールでテクニックとコツを教われば短時間でマスターできるでしょう。
STOP Signがある交差点では、クルマを完全に停止させましょう。
STOP Signがない交差点では、基本的には停止させてはいけません。歩行者やサイクリストなどがいるときや危険回避のときだけ停止するようにしましょう。つまり左右の安全確認は必要です。
停止時および走行時に、左右の安全確認をするときは目線だけではなく、首を少し左右に動かして、試験官に安全確認をしているアピールをしましょう。特に横断歩道の手前では、必ず首を動かして安全確認をしましょう。
制限速度を表示するSign Boardに注意しましょう。道幅の広さや走行レーンの本数が変わったときは、制限速度も変わることが多いのです。制限速度に合わせたスピードで走行する必要があります。
「発進」「復車線道路(同一方向に2車線以上あるとき)の走行時と隣りの車線へのレーン・チェンジ」「単車線道路(同一方向は1車線だけのとき)の走行時に、右側端にある路上駐車中のクルマの避けるための左側への移動」のときは、Blinker」「Rear-view Mirror」「Side Mirror」「Shoulder Check4段動作の安全確認をした後、移動しましょう。
復車線道路(同一方向に2車線以上あるとき)の走行時に、隣りの車線へのレーン・チェンジ」をした後、もとの車線にレーン・チェンジして戻るときは、BlinkerRear-view Mirror」「Side Mirror」「Shoulder Check4段動作の安全確認をした後、移動しましょう。
単車線道路(同一方向は1車線だけのとき)の走行時に、右側端にある路上駐車中のクルマの避けをして、右側にクルマを寄る(戻る)移動させるとき」は、路上駐車中のクルマとの間に安全な距離をとりましょう。また、路上駐車中のクルマを避けた後に右側に寄る(戻る)ときは、Rear-view Mirror」「Side Mirror」「Shoulder Check3段動作の安全確認をした後、移動しましょう。右側に寄る(戻る)ときの「Blinker」の操作は不要です。(日本のルールと異なります。)
スクールゾーン付近の道路は、30km/hourの速度制限であることが多いです。Sign Boardをよく確認しましょう。通常は、30km/hourで走行する必要がありますが、学校のサマーブレイクとなる7月と8月は速度制限が解かれることが多いです。この2ヶ月間は、50km/hourの速度制限となります。
交差点で左折をする場合、基本的には交差点内に進入してよいクルマは先頭の1台だけです。2台目以降のクルマは、交差点の手前で待機し、先行車両が交差点を通過した後に、2台目の車両が交差点に進入する必要があります。
オートマティック・トランスミッション車で試験を受けるとチェック項目が減ります。試験用チェックシートの「6.CONTROL」の一部がチェック対象外となります。

 

合格のために その2

 

STOP Signがある交差点の停止位置の確認です。下図3パターンの基本知識は、 Driver’s Handbookに記載されているので、既にご存知のことでしょう。

 

しかし、よく間違えてしまうのは、下図のケースです。

【○:正解】

【×:減点】

上図の場合、自分が走行している車線側にはサイドウォークはありません。しかし、左側の対向車線側(この図でいうと左上部の対抗車線側)にはサイドウォークがあります。

 

つまり、この場合の停止位置は、左側の対向車線側のサイドウォークの手前が停止位置になります。交差点手前まで進んで停止すると減点されるようです。

 

まとめ

 

試験コースの相性や試験官の相性があるので、なかなか大変です。

 

試験中はナーバスになるので、実力が発揮できるかどうか・・・

 

【本記事のチェック・ポイント】

  • 実技試験は車両持込となります。
  • 安全確認を怠っはいけません。
  • 4回以上の不合格だと次回以降は毎回2時間講習が課せられます。

 

できれば、4回目までに合格したいものです。

 

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