こんにちは。CA-P(キャップ)(@canadaportal)です。
カナダの街を歩いていると街の至るところで、あるいはクルマやバスに乗って外を眺めていればハイウェイ沿いのあちらこちらで、Tim Hortonsという文字を目にします。
「カナダに来てTim Hortonsに行ったことがない人は一人もいない」と言っても過言ではありません。それでは、このTim Hortonsとは、いったいなんでしょうか。
Tim Hortons(ティム・ホートンズ)とは
Tim Hortons(ティム・ホートンズ)とは、カナダで代表的なドーナツチェーン店です。日本でいえば、mister Donut(ミスタードーナツ)みたいなお店です。
1964年にオンタリオ州ハミルトンにおいて第1号店が開店されました。ティム・ホートンは店舗を開店してから間もなくロン・ジョイス (Ron Joyce) というハミルトン警察署の巡査に出会い、意気投合して共同経営を行うようになりました。
創業者のティム・ホートン(Tim Horton)は、1949年からプロホッケーリーグに所属したNHLの選手です。ポジションはディフェンダーでした。
1974年2月21日の早朝、ティム・ホートンはデ・トマソ・パンテーラ(イタリア製デ・トマソのボディにアメリカ製フォードのエンジンを搭載した稀有なクルマです。)の運転中に交通事故を起こし、44歳の若さで死亡しています。
検証の結果、150km/hour超のスピードで走行していたことに加え、酒を飲んでいたことと痛めたアゴのために鎮痛剤を服用していたことがわかりました。
ティム・ホートンの死亡後ロン・ジョイスは、事業のすべてを買収し(!)、40店舗のチェーンを単独で所有しました。おそらくロン・ジョイスは、警察官よりも事業者としての手腕の方が優れていたのでしょう。
地理面においても商品の選択面においても、その後積極的にチェーン事業を展開していきました。
それから年月が流れた現在、Tim Hortonsを目にしない日はありません。電車や地下鉄を利用したとき、乗った駅前にも降りた駅前にもTim Hortonsがあったなんてことも珍しくありません。
それどころかショッピング・モールの中にあるTim Hortonsでコーヒーを飲んだ後に、ショッピング・モールを出たら目の前にもTim Hortonsがあったなんてこともあります。
Tim Hortonsのカナダ国内のファーストフード全売上の20%以上、カナダ国内のコーヒーやパン菓子製品の店舗の75%以上、カナダ国内のカフェのシェアの60%以上を占めています。一人勝ち状態です。
しかし、いつの日からか、ロン・ジョイス氏とティム・ホートンの未亡人との確執が深まり、ティム・ホートンズの経営から手を引いたらしいのです。
それから長い年月を経た後、面白いことに両家に和解の機会が訪れたといいます。ティム・ホートン氏の娘とロン・ジョイス氏の息子が結婚したというのです。事実は小説より奇なり。
愛称はTimmies
Tim Hortonsには、スローガンがあります。
You’ve Always Got Time For Tim Hortons
実際カナディアンの間では、Timmies or Timmy’s(ティミーズ)とかTim’s(ティムズ)と呼んで慣れ親しんでいます。Tim Hortonsのドーナツがカナダの国民食という感じでしょうか。
日本人が海外から日本に帰国してきたときは、日本食を真っ先に食べたくなるのと同様に、カナディアンが海外からカナダに帰国してきたときは、真っ先にTim Hortonsに行きたくなるようです。
どこで待ち合わせする? Timmiesは?
どこのTim’sなの?
カナダの国民の生活に密着し、あちらこちらに店舗をかまえるカナダでの「あるある」です。
コーヒー
まずは、定番のコーヒーからご紹介いたします。
コーヒーの価格とカップの大きさ
Tim Hortonsのコーヒーは大変リーズナブルです。また、下表はカップの容積なので実際のコーヒーの量は、およそ5%減となります。
Extra Small | Small | Medium | Large | Extra Large |
No Data | $1.59 | $1.79 | $1.99 | $2.19 |
8oz(237ml) | 10oz(296ml) | 14oz(414ml) | 20oz(592ml) | 24oz(710ml) |
コーヒーの種類
コーヒーの種類は下記の3種類があります。
コーヒーの種類 | 備 考 |
オリジナルブレンド | いわゆる定番のブレンドコーヒー |
ダークローストコーヒー | 深入り焙煎した豆を使った濃厚なコーヒー |
デカフェ | カフェインなしのコーヒー |
コーヒーの注文の方法
一般的にコーヒーをお店で注文すると、砂糖もクリームも入れないブラックコーヒーの状態で渡されます。受け取った後、自分の好みで砂糖やクリームを追加するのが通常のスタイルです。
Tim Hortonsでは、日本とは異なりコーヒーを注文するときに、砂糖やクリームの入れる量を一緒に伝えます。
コーヒーは、カップに砂糖とクリームが加えられた状態で手渡されます。また、砂糖1杯とクリーム1杯を加えたコーヒーがベーシックなコーヒーとなっています。
ベーシックなコーヒーはこれです
従って単に、
Regular coffee,please!
と言って注文すると「One Sugar・One Cream」(Single Sugar・Single Cream)のコーヒーが手渡されます。
ブラックコーヒーが飲みたい
もし、ブラックコーヒーが欲しいときは
Black coffee,please!
とか
Black Original coffee,please!
と言って注文をします。
砂糖1杯入りコーヒーが飲みたい
他には、砂糖1杯だけ加えたコーヒーが欲しいときは
One Sugar(Single Sugar)
とか
One Sugar・No Cream(Single Sugar・No Cream)
と言って注文をします。
砂糖2杯&クリーム2杯を入れて飲みたい
逆に、砂糖とクリームの量をそれぞれ2倍に増やしたいときは
Double・Double
と言って注文をします。
しかし「Double・Double」はかなり甘いので、初めて注文をするときには、砂糖1杯とクリーム1杯を加えた「Regular(Single・Single)」から試すことをおすすめいたします。
まずはTim Hortonsのベーシックを知っておいて、次から自分なりに調整をしていくのがよいでしょう。
カナダでは「Double・Double」は定番の注文スタイルのようで、かなりの確率で「だぼ、だぼ」と言って注文をしている場面に遭遇します。甘党の人が多いのでしょう。
砂糖3杯&クリーム3杯入れて飲みたい??
もし、それぞれ3倍に増やしたいときは
Triple・Triple
と言って注文をすることになるのでしょう。
でも流石にこんなに甘いコーヒーを飲む人は、滅多にいそうもありません。
ミルクを入れる
コーヒーにミルクを入れることができます。クリームの替わりにミルクを入れることもできます。クリームとミルクの両方を入れることもできます。
また、特に何も言わずに注文をするとほとんど場合、
Would you like sugar or cream?
と聞かれるので、注文するときに砂糖とクリームの入れる量を一緒に伝えるのがよいでしょう。
たとえばオリジナルブレンドコーヒーのラージサイズのカップに、
砂糖2杯・クリーム無し・ミルク1杯を加えたコーヒーが欲しいときは
Large Size Original Coffee,
Double Sugar, No Cream and One Milk, Please!
という感じになります。
砂糖やクリームを別容器で注文する
「One(Single)」とか「Double」とは、ディスペンサーから注がれる回数のことです。
もし、1杯では少ないけれど2杯だと多いから1.5杯くらいの分量が欲しいのであれば、砂糖やクリームを別容器で注文するとよいです。
たとえば、砂糖を別容器で注文したいときには
On the Side Double Sugar, Please!
と言って注文をしましょう。
後で、自分好みの1.5杯分とか1.8杯分などの砂糖をコーヒーに入れることができるようになります。
One Sugar って何グラム?
「One(Single)」だの「Double」だの言っても、実際はどれくらいの量の砂糖やクリームが加えられているのでしょうか。
ここの資料によると「Small」サイズで9gの砂糖が入っているようです。つまり、「Double」だと9g×2=18g、「Triple」だと9g×3=27gです。
ハチミツに替える
実は、砂糖の替わりにハチミツを加えることができる店があります。
この場合の注文方法も基本的には同じで、1杯のハチミツが欲しかったら
One(Single) Honey please!
と言って注文します。
しかし、ハチミツを入れるのは手間がかかるらしく、通常よりも時間がかかるようです。
余程面倒なのか、本当のことなのかはわかりませんが
「うちの店ではハチミツのサービスはやっていません。」
と言われることがあります。
ですから、ハチミツを注文できる店もあるという認識に留めておく方がよいでしょう。注文時にハチミツが注文できるのか尋ねてみるのもよいでしょう。
ドーナツ
それでは、Tim Hortons定番メニューであるドーナツの紹介をいたします。
ドーナツの値段
ドーナツのお値段はこちらです。6個(half dozen)や12個(a dozen)で購入すると割引価格となります。
ドーナツの個数 | 値段 | 1個当たりの価格 |
1個 | ———— | $0.99 |
6個(half dozen) | $5.49 | $0.92 |
12個(a dozen) | $8.99 | $0.75 |
ドーナツの種類
ドーナツのラインナップはこちらです。ただし、店舗に全種類が揃っているとは限りません。
【人気ドーナツBEST10】
- Boston Cream
- Maple Dip
- Vanilla Sprinkle
- Powdered Sugar Jelly
- Honey Cruller
- Chocolate Dip
- Apple Fritter
- Chocolate Glazed
- Dutchie
- Old Fashion Glazed
- Canadian Maple
- Double Chocolate
- OId Fashion Plain
- Honey Dip
- Sour Cream Plain
- Strawberry Vanilla
- Strawberry
- Sour Cream Glazed
- Blueberry
… And many more
ドーナツ人気BEST10
No.1 Boston Cream
No.2 Maple Dip
No.3 Vanilla Sprinkle
No.4 Powdered Sugar Jelly
No.5 Honey Cruller
No.6 Chocolate Dip
No.7 Apple Fritter
No.8 Chocolate Glaze
No.9 Dutchie
No.10 Old Fashion Glazed
Vanilla Sprinkle
子供のウケが一番いいのが「Vanilla Sprinkle」です。カラフルで見た目OKのドーナツです。でも表面の色とりどりの粒が少し固いので、実際に食べることに関しては、子供向きではないかもしれません。
Apple Pie Fritter
典型的なドーナツの形状へのこだわりがなかったら、「Apple Pie Fritter」がおすすめです。ドーナツの表面には、シュガーがまぶしてあります。ドーナツの生地は柔らかくて、中にはりんごジャムとシナモンがたっぷり入っています。シナモンは好き嫌いがハッキリしているので、シナモン好き限定のおすすめドーナツです。
Tim Bits
ちょっと摘まんだり、おすそ分けにピッタリなのが、Tim bits(ティム・ビッツ)です。球(玉)の形をしたひとくちサイズのドーナツです。
「リング状のドーナツにある中心の空洞には、いったい何があったのだろうか?」
という発想から誕生したものです。
Tim bitsの値段
Tim bitsを10個、20個、40個で購入すると、ほんの少しだけ割引価格となります。
Tim bitsの個数 | 値段 | 1個当たりの価格 |
1個 | ———— | $0.25 |
10個 | $1.99 | $0.20 |
20個 | $3.99 | $0.20 |
40個 | $7.99 | $0.20 |
Tim bitsの種類
Tim bitsのラインナップをこちらです。Tim bitsも店舗に全種類が揃っているとは限りません。
- Apple Fritter
- Honey Dip
- Old Fashion Plain
- Old Fashion Glazed
- Chocolate Glazed
- Sour Cream Glazed
- Blueberry
- Strawberry
- Raspberry
- Lemon
・・・・・And many more
更新:2019年11月
まとめ
カナダにいて、Tim Hortonsに行ったことがない人は皆無といわれています。
写真を見るだけでもテンションが上がりますね。
【本記事のチェック・ポイント】
- コーヒーは注文時に砂糖とクリームの指定します。
- 砂糖とクリームの組み合せは自由に指定できます。
- ドーナツはまとめ買いで割引価格になります。
エセTim Hortons通のコーヒーの注文ができますね。
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