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こんにちは。CA-P(キャップ)(@canadaportal)です。
日本で使用している電化製品を海外でも使用することはできるでしょうか。この電化製品とは、日本製とか日本のブランドという意味ではなく、日本国内で使用するための電化製品のことです。
つまり、電圧が単相AC100Vで使用する電化製品のことです。
今回は、単相AC100Vで使用する電化製品を海外で使用する方法をご紹介いたします。
電圧を変換する必要があります
カナダへ持って行きたい人気の電化製品の一つとして、炊飯器があります。日本人なので、どこにいても、ご飯が食べたくなる人が多いからでしょう。もちろん、海外向けモデルの炊飯器もありますし、カナダでも炊飯器は購入ができます。しかし、海外対応機種は種類が少なく、自分の欲しい商品は、日本向けモデルにしかないということもあります。
トランスを使いましょう
日本向け電化製品を海外で使用したい場合には、トランスを使用し、電圧を変換して日本向けの電化製品を使用するとよいでしょう。トランスとは、変圧器(transformer、Voltage converter)のことです。交流電力の電圧の高さを電磁誘導を利用して変換する電力機器のことです。
トランスの種類
トランスには、下記のような種類があります。
トランスの種類 | 特 徴 |
ダウントランス |
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アップトランス |
|
アップダウントランス |
|
マルチトランス |
|
海外で使用されている電圧を日本と同じAC100Vに変換する用途を満たし、最も低価格のトランスは、「ダウントランス」になります。高機能であるほど高価となりますので、その他の種類のトランスを購入する必要はありません。「ダウントランス」を購入しましょう。
トランスの選定方法
ダウントランスの選定方法について、ご紹介いたします。
電圧を調べましょう
渡航先の電圧を使用する日本の電気製品の対応電圧に合わせる必要があります。まずは、電圧を調べましょう。カナダは、AC110~120Vです。
電化製品の仕様を調べましょう
使用したい電化製品のINPUT(入力電圧)とV(ボルト)数を調べます。多くの場合、製品の裏側や底面に、仕様を表示したラベルなどがあります。取扱説明書にも記載されています。
入力電圧の表記 | トランスの有無 |
AC100V | 渡航先の電圧に合わせたダウントランスが必要 |
AC100-120V | 北米(アメリカ・カナダ)などではダウントランスは不要 |
AC100-240V | ほぼ世界中でダウントランスは不要 |
定格容量( 消費電力)を調べましょう
定格容量( 消費電力)を調べましょう。多くの場合、INPUT(入力電圧)とV(ボルト)数のすぐ近くに記載されています。ただし、「熱製品」「モーター製品」「照明器具」「30分以上連続使用」の場合には、余裕をもったトランス容量を選定する必要があります。
電化製品 | 具体的な電化製品 |
熱製品 | 炊飯器、電子レンジ、ヘア・ドライヤー、アイロン |
モーター製品 | 洗濯機、洗濯乾燥機 |
電化製品 | 必要なダウントランス容量と消費電力(W:ワット数)の関係 | ||
スワロー | スワロー以外 | メーカーを問わず | |
熱製品 | 消費電力×1.25 | 消費電力×2 | ーーーーーー |
モーター製品 | 消費電力×2 | 消費電力×3 | ーーーーーー |
照明器具 | ※ 明るさのワットではありません | 消費電力×2 | |
30分以上連続使用 | ーーーーーー | ーーーーーー | 消費電力×1.25 |
たとえば、マイコン炊飯ジャー(NL-BA05型)の場合、消費電力495Wなので、スワロー製ダウントランスを購入するときは、容量619W以上のダウントランスを選定する必要があります。
スワロー製以外のメーカーのダウントランスを購入するときは、容量990W以上のダウントランスを選定する必要があります。
購入したダウントランス
必要なダウントランスの容量を算出し、Web-Siteを利用して、ダウントランスを購入しました。こちらのメーカーのダウントランスは、他メーカーと比較すると安価なので、おすすめです。
ただし、ダウントランスは、その大きさのわりには、非常に重量があるので注意が必要です。
- 型番: NDF-1100U
- サイズ: 幅87mm×奥行110mm×高さ105mm
- 重量: 約2.7kg
NISSYO 日章工業 【世界の国で日本の電気製品使用ダウン トランスフォ-マ-AC110V−127V、1100W】NDF-1100U[NDF1100U] |
ダウントランスなんか要らない?
ダウントランスなんか使用しなくても、日本から持ってきた電化製品のプラグを直接カナダのアウトレットに差し込んでも使えるという報告を聞くことがあるでしょう。
それは、本当です。なぜなら、日本のアウトレットから供給される電圧は、常に安定したAC100Vとは限らないからです。状況や環境によって、定格電圧の±10%の電圧(AC90~110V)の幅が生じています。
従って、これに対応できるように、日本の電化製品の多くは、定格電圧の±10%の電圧(AC90~110V)でも稼働するように設計されているからです。
しかしながら、カナダでもおなじように、アウトレットから供給される電圧が、常に安定した電圧とは限りません。従って、カナダで、定格電圧以上の電圧がアウトレットから供給された場合には、AC90~110Vでの使用しか対応できない日本の電化製品は壊れる可能性があります。
まとめ
消費電力が高い製品は、必要なダウントランスの容量が大きいので注意が必要です。
見た目は手の平サイズなのに重くて、ビックリです。
【本記事のチェック・ポイント】
- まず最初に電化製品の仕様を調べましょう。
- 必要なダウントランスの容量を計算しましょう。
- 本体は重いので注意をしましょう。
思った以上に金額がかかるので、よく検討しましょう。
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