こんにちは。CA-P(キャップ)(@canadaportal)です。
日本では、1月1日から12月31日の1年間の所得に応じた税金額を計算して、税金を支払うための手続きを毎年2月から3月に行いますよね。
そうです。確定申告です。会社員で年末調整があっても副業をしていたり、雑所得や一時所得などがあれば、確定申告を行う必要がありますね。
カナダでも、Tax Returnという同様の制度があるんです。
今回はTax Returnついて、ご紹介いたします。
カナダの税金
Tax Return
それでは、肝心なTax Returnについて、ご紹介いたします。
Tax Returnの対象者
日本の場合、基本的には全員が確定申告の対象なのですが、会社員には年末調整というシステムがあり、自己申告が不要な人が多いと思います。
日本では会社員の人数が多いので、自己で確定申告をしないのが普通であるようなイメージですが、本来は確定申告をするのが基本なんです。
カナダでは、年末調整のようなシステムはなく、就労者全員が申告することになります。
アパートの家賃、高額の医療費などもax Returnの対象となります。
この就労者には、カナダ国民だけではなく、カナダ国内で働いた外国人も対象となるため、就労ビザ、ワーホリ・ビザ、学生ビザで週20時間以内で働いている人も対象となります。
日本と同様に、給料から天引きされていた所得税が多いのであればTax Returnされ、もし足りなければ追徴課税ということになります。
たとえ学生ビザの留学生で、まったく働いていなくても、アパートの家賃、高額の医療費、学校に支払った授業料はTax Returnの対象となっています。
ただし、学校はカナダのPost Secondaryに該当するUniversityやCollegeが対象ですから、語学学校の授業料は対象外です。
なお、申告の時期は毎年2~4月の間です。もし、申請内容に不備があったら追加で資料の請求や修正の依頼がきます。これは日本と同じでしょう。
初回の申請
- 郵便局や税務署などでもらえるT1 Generalという申請用紙の冊子
- 就労していた会社からもらうT4という書類
初回の申請のみ、申請書類を封筒に入れて直接、CRA(Canada Revenue Agency )に申請する必要があります。CRAでは、窓口への提出または専用ポストへの投函のどちらかの申請方法となります。
専用ポストは、CRAのある建物の入り口、通用口、側面壁など地域によって設置されている場所が異なるので、よく調べておきましょう。
必要書類ですが、いちいち手書きをするのは面倒です。もしプリンタをお持ちでしたら、カナダのTax Return申請用のソフトを利用して印刷をし、その用紙を封筒に入れて申請する方法をおすすめいたします。
インターネットで検索すれば、いくつものソフトが見つかります。コストFreeで利用できるものもあります。また、翌年からはOnline申請ができますので、購入をしてもよいでしょう。
CRAにアカウントを登録します
CRAにてTax Returnの計算が終わり、還付または追徴課税の連絡を受けた際、来年度からCRAのホームページでOnline申請をするための登録用の仮パスワードがe-mailで送られてきます。
仮パスワードを使用して、ホームページ上で公開されている動画の通りに登録をします。仮パスワードの有効期限は1週間程度なので、なるべく早めに登録を済ませましょう。
動画等を参考にして、実際に登録をしてみたけど、エラー表示となり登録ができないことがあります。実際、私も入力する数字を何回か間違えたためロックが掛かり、登録ができなくなりました。
こんな場合には、受信したe-mailに問い合わせの電話番号が記載されていますので、電話連絡をして電話で指示を受けながら登録の操作をしましょう。
登録が完了した後は、ログイン・パスワードの変更や個人情報の入力を行います。これで来年度からは、OnlineでTax Returnの申請が可能となります。
2回目以降の申請
登録が完了すれば、2回目からはOnline申請が可能となります。
- Sign-In Partner Login / Register
- CRA Login
① Sign-In Partner Login / Register
- ご自身が開設している銀行のOnline Bankingと同じログインを利用して、銀行に届け出ている情報を共有する方法です。
- 後々、開設する銀行を変更する可能性を考えた場合、利用するメリットは感じられません。
② CRA Login
- 通常は、こちらを選択した方がよいでしょう。
まとめ
カナダの税金は高いので是非、申請をしましょう。
基本的にはカナダ在住者の全員が対象なんですね。
【本記事のチェック・ポイント】
- 申請期間は、毎年2月~4月の間です。
- 就労していない留学生でも申請ができます。
- 初回だけOnline申請ができません。
もし、わからなかったら電話で聞きましょう。
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